「そう 孤独に凍えた色さ」

どうも、お久しぶりです。
MAXです。
特にこれと言って何かある訳ではないのですが、
「なんかブログ全然更新されてなくね?」
といった空気感がバンド内でもフワッと香り始めたので、とにかく書いてみようかと。
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INSANITY podcastは皆さん聴いてくれてますかね?
なんて事ない、バンドマン達のダベりをそのままパッケージしたモノですが、
度々、話題になったりなってなかったりする音楽の話。
その中でも、ヴィジュアル系。V系と略されたりもしますね。その話題になると私はいつも「あるバンド」を思い出してしまいます。
そう、
Λucifer
の事を。
まず読み方分かります?一発で分かった方、あるいは元から知ってるって方。是非お友達になりましょう。
「リュシフェル」と読みます。
1999年にデビューしたバンドなのですが、このバンド、今振り返っても中々斬新なカタチでのデビューでした。
新條まゆの漫画「快感♥フレーズ」をテレビアニメ化した「KAIKANフレーズ」から派生し、メンバーの名は漫画キャラクターから取られ、ボーカルのMAKOTOも当初はキャラクターと同じ咲也の名だった。「アニメの架空のバンドが現実世界でデビューした」と注目された(wiki抜粋)
そう、アニメの世界から現実にロックバンドがやってきた!みたいな、なんとも斬新なタイアップと言いますか、面白いデビューの仕方ですね。
当時は様々なバンドが音楽シーンを賑わせていた中、『ヴィジュアル系』という言葉がお茶の間でも紹介されたりしてきた中でのこれ。はっきり言ってしまえば商業音楽としてこの手のバンドが使われるようになってきた。って感じでしょうか。
でも、それが悪いこととは思いません。
あくまで個人の意見ですが、商業音楽だろうが何だろうがカッコいいものはカッコいいし、むしろ「ニホン人のロックはホンモノのロックじゃないからな〜」と
『じゃあおのれ何人やバッキバキの日本人やないか』とツッコミ入れたくなるヤツが作る洋楽コンプ丸出しの曲の方がダサかったりもします。
そう、だからΛuciferは大好きなバンドの一つだし、一見読めない名前に関しても
むしろ礼儀作法の一つみたいなもんだろこれくらい
と思うんです。
で、だ。
何故俺がここまでΛuciferにフォーカスを当ててきたかというと、実はこのバンド、
1stシングルがヤバい
んです。
(ここから先は不快になられる方も居るかもしれませんので先に謝っておきます、すいません、、、。)
一体何が?と思われた方に、まずその1stシングルのご紹介。

Λucifer、デビュー1stシングル
堕天使BLUE
はい、
もうタイトルがヤバいです。
何がヤバいの?と聞かれてもうまく説明できません。ただヤバいんです。
先ほど商業的な話題の時、私は「それ自体は悪いとは思わない」と書きました。そうです。悪いわけじゃない。批判も賞賛もありません。
ただ、
やばくないですか?
だって、
「堕天使BLUE」
ですよ?
このタイトルを引っ提げ、「今からメジャーシーンに殴り込みじゃあ!」と勢いよく飛び出して来た彼ら。そんな彼らの真剣な眼差しの前ではきっと誰もが
えっどういう色なんソレ?
などと野暮なツッコミは出来なかった筈。
ただ皆さん。
これで終わりかと思ったらそうではありません。
なんとこの「堕天使BLUE」、
歌詞はもっとヤバいです。
曲が始まると、軽快な8ビートにギターリフ。どちらかと言えば古き良きロックンロールのリフにも近しい雰囲気のそれをこの手のバンドがやるとミスマッチかと思いきやめちゃくちゃカッコいい!逆に新しい、みたいな感じ。いいですね、こういうの大好きです。
そうして期待が高まる中、Aメロに突入!ヴォーカルが「ここから俺のターンだぜ!」と言わんばかりに遂に歌い出します!
♪キレた天使と悪魔の ハーフなんだね俺達
初めて聴いた時思いました。
何言ってんのこの人?
って。
しかし、これこそプロのテクニック。
名曲たるもの、聴いた人の「心」に残るナニかがあるもの。
人は、得体の知れない物・正体がわからない物に遭遇すると、困惑し、時には恐怖します。
だがそれは裏を返せばそれだけ心に影響を与えうる「力」とも取れます。
それをAメロド頭から。まずはリスナーの心を強引に鷲掴みにかかりました。
ちゃっかり
俺達
と巻き添えにする事でΛuciferとみんなは一蓮托生だぜ!と共感力にも訴えてきます。
はい、もうこの時点でヤバいです。
ヤバさで肌がピリつく中、曲は進んでいきます。AメロからBメロへ、そしてまたAメロに戻ってくる、割と王道な曲進行。
先ほどの衝撃がまだ冷めない中、今度は少し高圧的に、Sの雰囲気をかもしながらリスナーに歌います。
♪手錠外して欲しけりゃ ヒップ回してねだれよ
うわあ!ヤバい!これはアカン!
「ヒップ回してねだれよ」と来ました。
今も昔もちょっと悪でSな雰囲気の男がモテるというのが世の理。ソレをヴィジュアル系バンドのヴォーカルが歌うんすよ。そりゃ女性ファン達は悲鳴もんでしょうな。
一方俺は違う悲鳴が出そうでした。
そんなダメージ(?)を負いながら聴き進んでいき、曲はサビに突入します。
果たして『堕天使BLUE』とはなんなのか?
その謎は解き明かされるのか?
そんな期待と不安が交差する中、遂にサビへ!
♪翼の痕が 微かに光る 抱きしめあうたび
ここまではまだいい。
♪涙を秘めた その瞳はBLUE…BLUE…堕天使BLUE
おお!ここでタイトル!間違いない、我々は答えに近づいて来ている!
さあ、一体なんなんだ「堕天使BLUE」とは?!心拍数が高まっていく中曲のボルテージも最高潮!サビのラストへ!!!
♪そう
孤独に凍えた色さ
…
え?
待って待って?
…どういう事?
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初めて俺が「堕天使BLUE」を聴いてから、もう10数年経ちます。
結局俺は、未だに答えに辿り着けてません。
あれから、姉のお下がりのカセットコンポ、初めてバイトの給金で買ったMDプレイヤー、大容量と高音質で選んだウォークマンと月日が流れても聴き続けてます。
それでも、やっぱり俺には分からずじまいです。
そして今現在。
INSANITYに加入し、音楽の話になった時、澤田さんに「MAXはやっぱヴィジュアル系好きやんな?」と聞かれた時。
ええ、そうっすね。と相槌を打ちながらも、俺の心にはある思いがよぎります。
『堕天使BLUEって、なんなんやろうか…』
と。
読んで頂き、ありがとうございました。
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